eigomrt’s blog

VOAの読解を中心に投稿しています

VOA Learning English活用例

英語学習方法は様々あります。英会話、文法学習、長文読解、単語暗記、例文暗記、精読、多読、多聴etc

 

私は過去15年ほど、週40コマ~50コマの個別指導を担当してきましたが、私の仕事の中で一番重要、且つ一番難しいのが、生徒一人一人にあった学習計画を作るということです。万人向けのカリキュラムなどというものは存在しません。このVOA Learning Englishを用いた学習方法も、人によって、様々な理由で向き不向きがあるでしょう。

 

私がイメージしている本ブログの対象者は以下のような方々です。

・ある程度、英語学習を継続してきて英検でいうと準2級から2級程度の力はすでに身につけている

・なんとなく前後関係から意味を推測するだけでなく、文構造を正確に理解し読解できるようになりたい

TOEIC、英検、大学などの受験を控えている

・教材を使った学習から生の英語を使った学習への移行段階にある

 

ブログを用いて英語学習をサポートするというのは、私としても経験がありませんので手探りな部分はありますが、上記のような生徒を念頭に解説を書いています。ご自身の現状と多少のズレがあっても、ニュース英語を使って英語学習をしたいというお気持ちがあれば、ぜひ本ブログをご活用ください。

 

さて、まずはVOA Learning English(Special English)について整理しておきましょう。どのような教材(素材)に自分が取り組んでいるかを知ることは、今後の学習意欲継続の観点からも重要です。まずVOAとはVoice of Americaの略で、アメリカの国営放送局です。VOAの中にLearning English(Special English)というプログラムがあり、「最新のニュースが、限られた語彙と簡易な文法を用いて、通常よりもゆっくりとしたスピードで読み上げられる」ことが特徴です。本ブログで解説している記事はこのLearning Englishのものです。

詳細についてはこちらのページをご参照ください:

ja.wikipedia.org

※紹介の中に、全訳付きの抜粋記事がありますので、本日の精読素材として読んでみてください。

 

VOA Learning Englishは音声付きのため、シャドーイング、ディクテーションを始めとした、様々な英語学習の素材として利用可能です。本ブログは主に精読(文構造などを理解しながらじっくり正確に内容を読み取ること)の一助となることを目的としていますが、以下に活用方法の一例をご紹介したいと思います。

 

VOA Learning English活用例)

テーマ「難しいから簡単へ、簡単から難しいへ」

VOA本サイトで記事の朗読を聴いてみましょう

・一時停止せずに最初から最後まで通して聴きます。

・ニュースの内容を想像しましょう。

・文字を全く見ずに聴くので、この段階では全然分からなくても気にしません。(一回聴いただけですべて理解できるようになるのがゴールですが)

・時間と体力に余裕があれば、この段階でディクテーション(なんども巻き戻ししながら、聞き取った内容を書き取り)を行うのも効果的でしょう。

②テキストを見ながらもう一度朗読を聴きます

・テキストを目で追いながら、一時停止せずに最初から最後まで通して聴きます。

・ディクテーションをした方はここで答え合わせです。

③ゆっくり全体を音読します

・分からないところがあってもストップせず最初から最後まで音読します。

・細かいところは気にせず、ニュース全体の流れを理解するよう努めます。

④文構造を意識しながら意味を取っていきます

この段階ではまだ辞書は引きません。

・文脈や文構造から分からない単語の意味を推測します。

・和訳するのではなく、品詞や文型に注意を払います。

⑤辞書を引きながら全体を読みます

・先程推測した単語の意味があっているか確認します。

・文構造が分からないところもピックアップします。

⑥本ブログで文の構造や意味を確認してください

 

このような流れで学習を行えば、いきなり解説を読むよりも、ずっと内容が頭に入ってきますし、力もつくと思います。⑥まで終えて、しっかり精読が完了したら、もう一度③に戻って、ゆっくり全体を音読してください。さらに②、①の学習プロセスを遡ります。最初聴いただけでは全く意味が分からなかった記事の内容が、だいたい聞き取れるようになっていればOKです。

 

⑦聞き流し

このようにしっかりと精読したものを何度も何度も聞き流すのは効果的です。「聞き流し教材は買うものではなく自分で作るもの」だと考えましょう。

 

もちろん、活用方法はこれだけではありませんが、ぜひ一度お試しください。

「聴くだけで理解する」という難易度の高いところから始めて、少しずつハードルを下げていって、また「聴くだけで理解する」に戻っていきます。「難しいから簡単へ、簡単から難しいへ」がテーマです。がんばってください。