eigomrt’s blog

VOAの読解を中心に投稿しています

【VOA読解0010】US Scientists Successfully Attached Pig Kidney to Human October 20, 2021 [1]

learningenglish.voanews.com

今回の記事は医療系ですので、分からない単語が多いと思います。しかし、極端に専門的なものを除いて、理系の文章はロジックがしっかりしているのと、概念的な表現が少ないので、単語さえ分かれば意味が取りやすいという特徴があります。また前後から単語の意味を推測するのも比較的容易です。今日からこの記事の解説に一週間程度かけるつもりですので、苦手意識を乗り越えて、一緒にがんばりましょう。

 

Doctors have successfully attached a kidney from a genetically engineered pig to a human body.

医師たちは成功裏に取り付けた・腎臓を・ある遺伝子的に操作された豚から・ある人体へと

(ほぼ機械翻訳:医師たちは、遺伝子操作された豚の腎臓を人間の体に取り付けることに成功しました。)

*successfully = 「成功」の副詞。日本語では「成功裏に」や「首尾よく」に相当するが、品詞に対する理解を深めている学習者にとっては、successの副詞と認識すれば事足りる。

*kidney = 腎臓。昨日VOAの活用例という記事でも言及したが、分からない単語を見ても条件反射的に辞書を引くのはやめよう。文脈からkidneyはなんらかの組織であることは推測できるし、文章を読み進めていけば、尿をつくるなどという情報も出てくるので、腎臓だと分かるかもしれない。ある程度見当をつけてから、答え合わせのつもりで辞書を引くようにしよう。

*genetically engineered = 遺伝子操作された(この組み合わせでよく用いられるのでそのまま覚えよう)

 

The organ worked normally giving hope that it could be a major step forward to solve the shortage of human organs for transplant.

その組織(臓器)は機能した・通常通り(正常に)・(それは)与える・希望を・(that以下の)それは大きな一歩になり得るという・前方への・解決するための・不足を・人の臓器の・移植のための

(臓器は正常に機能しており、移植用の人間の臓器不足を解消するための大きな一歩になると期待されている。)

*organ = 組織、臓器、オルガン

*givingは分詞構文。分詞構文は「完成された文に対する補足情報」と考えればよい。括弧に入っている情報とみなし、前後関係から自然に意味を汲み取るというのが基本。

括弧に入っている情報とみなすとは、具体的にこういうこと:

その臓器は正常に機能した。(移植用の人間の臓器不足を解消するための大きな一歩になるかもしれないという希望を与える)

主節と括弧の中の情報をどう関連付ければいいかは、常識的に判断すればすぐに分かる。かなり荒っぽい説明だが、最低限の知識として覚えておこう。

*hopeの後ろのthatは分類的には「同格のthat」。ここでは詳しい説明はしないが、聞いたことがないという人は是非お手持ちの文法書で調べてもらいたい。

 

The operation was done at New York University’s Langone Health in New York City.

その手術はなされた・ニューヨーク大学のランゴンヘルスで・ニューヨークシティの

(ほぼ機械翻訳:手術はニューヨーク大学のランゴンヘルスで行われました。)

 

The pig’s genes were changed so that it no longer contained a molecule known to cause almost immediate rejection by the human body.

その豚の遺伝子は変えられた・それがもはや含まないように・分子を・知られている・引き起こすとして・ほぼ即座の拒絶を・その人体による

(ほぼ機械翻訳:その豚の遺伝子を変えて、人体がすぐに拒絶反応を起こすことが知られている分子を含まないようにしたのである。)

*gene = 遺伝子

*no long V = もはやVしない

*molecule = 分子

*rejection = 拒絶

*so (that) SV = (目的を表して)SがVするように

"so"の用法を2つを比較してみよう:

It was still painful, so I went to see a doctor. (OALD)

それはまだ痛かった。だから私は医者に行った。

 

But I gave you a map so you wouldn't get lost! (OALD)

でも僕は、君が迷わないように、地図をあげたじゃないか。

 

上記の①の文では、主節が表す「まだ痛かった」という事実が、so以下の「医者に行く」という結果につながっているが、②では、so以下の「迷わないように」という目的で、主節が表す「地図を渡す」という行為があったわけなので、この2文の間でsoの解釈が異なる。

 

The patient was brain-dead and had signs of kidney problems. Her family agreed to the experiment before she was scheduled to be taken off of life support.

その患者は脳死であった・そして持っていた・兆候を・腎臓の問題の。彼女の家族は同意した・その実験に・彼女が予定されているその前に・取り外されるように・生命維持装置から

(ほぼ機械翻訳:この患者は脳死状態で、腎臓に問題がある兆候がありました。彼女の家族は、彼女が生命維持装置から外される予定の前に、この実験に同意しました。)

*(be) scheduled to V = Vする予定である

 

いかがだったでしょうか?解説したい内容はまだまだありますが、あまりにも長くなりますので、できる限り割愛しました。各文法項目に関する解説ページをおいおい作成したいとも考えております。